モール審査用COAの準備チェックリスト:申請前セルフチェック
この記事の要点
- モール審査に申請する前のCOAチェックは「最終製品か」「ロット一致」「発行日」「検査項目」「LOD明記」「ラボの認定」「厚労省リスト掲載」の7点が基本です
- どれか一つでも欠けていると、モールによっては差し戻しや審査落ちの原因になります
- チェックリストは申請前の一次スクリーニングであり、最終的な適法性の判断ではありません
Amazon・楽天等でCBD製品の出品を申請する前に、手元のCOAが「使えるCOA」なのかをセルフチェックしておくと、審査の差し戻しややり直しを減らせます。本記事では、申請前に確認しておきたい項目をチェックリスト形式で整理します。
申請前にCOAで何を確認すればよいか?
以下の7項目は、モールを問わず共通して確認しておきたい基本チェックです。上から順に確認していく形で使ってください。
☐ 1. 最終製品のCOAになっているか
原料の状態で検査したCOA(原料COA)と、パッケージ・ラベリングまで完了した最終製品のCOAは別物です。Amazonの公開情報でも最終製品のCOAが求められており、原料COAのみでは要件を満たさない可能性があります。原料COAと最終製品COAの違いは輸入時のCOAとEC出品審査のCOAは別物で詳しく解説しています。
☐ 2. ロット番号が実際の在庫と一致しているか
COAに記載された検査対象ロット番号と、実際に出品・出荷する在庫のロット番号が一致しているかを確認します。ロットが変われば含有量も変わり得るため、過去のロットのCOAを流用することはできません。
☐ 3. 発行日が古すぎないか
明確な有効期限の定めはありませんが、原料の仕入れ先や製法が変わっていないか、発行日から時間が経っているCOAは念のため再確認する習慣が実務的です。
☐ 4. 検査項目にΔ9-THC(できればΔ9-THCAも)が含まれているか
Δ9-THCの検査結果がなければ、そもそも残留限度値との比較ができません。Δ9-THCAが含まれていれば、総THC(ワーストケース)= Δ9-THC + Δ9-THCA × 0.877 の計算で、より保守的な適合判定が可能になります。
☐ 5. LOD(検出限界)またはLOQ(定量下限)が明記されているか
「Δ9-THC: ND」とだけ書かれていて、検出限界の数値が記載されていない場合、その数値が本当に規制値以下なのかを確認できません。COA Guardianの判定ロジックでは、LOD/LOQが不明な場合は区分を問わず「適合を確認できない」として扱います。詳細はLOD/LOQ未記載のCOAで適合判定してよいかを参照してください。
☐ 6. 発行ラボがISO/IEC 17025認証を受けているか
特に楽天市場では、ISO/IEC 17025認証機関または厚生労働省ウェブサイト掲載の検査機関が発行したCOAであることが明示的に求められます。認証の有無だけでなく、認証の対象範囲(スコープ)にカンナビノイド分析が含まれているかも確認できるとより確実です。
☐ 7. 発行ラボが厚生労働省の検査可能機関リストに掲載されているか
厚生労働省は「Δ9-THC検査が可能な機関」の一覧を公開しています。掲載外のラボでの検査を妨げるものではありませんが、掲載ラボであれば信頼性の説明がしやすくなります。
モールごとに追加で見るべき点は?
上記7項目に加えて、モールによって個別に確認すべき点があります。
| モール | 追加で確認する点 |
|---|---|
| Amazon.co.jp | COAがASIN単位で紐づいているか、ラベル・パッケージ写真が用意できているか |
| 楽天市場 | 黒塗り等の加工がされていないか、化粧品/健康食品としての事前審査対象に該当するか |
| その他モール | CBD専用の公開ガイドラインの有無を確認し、なければ運営事務局に個別確認 |
各モールの詳細はAmazon CBD出品完全ガイド、楽天市場でCBDを販売する:ガイドラインと審査実務を参照してください。
チェックで引っかかったらどうすればよいか?
チェックリストのいずれかの項目で「該当しない」「不明」となった場合、次のような対処が考えられます。
- LOD/LOQ未記載 → サプライヤーまたは検査機関に、検出限界の数値を追記した再発行を依頼する
- 原料COAしかない → 最終製品の状態で再検査を依頼するか、最終製品検査済みの在庫に切り替える
- ラボの認定が不明 → 検査機関のウェブサイトやCOAの署名欄で認証番号を確認する。不明な場合はサプライヤーに確認を依頼する
- ロット不一致 → 該当ロットの在庫を出品対象から外すか、そのロット用のCOAを別途取得する
申請前の一次スクリーニングとして、COAガーディアンで無料チェックすることもできます。アップロードしたCOAをAIが解析し、上記のようなチェックポイントを自動で確認できます。
まとめ
モール審査用のCOAチェックは、「最終製品か」「ロット一致」「発行日」「検査項目」「LOD明記」「ラボの認定」「厚労省リスト掲載」の7点を申請前に確認することで、差し戻しのリスクを大きく減らせます。ただしこのチェックはあくまで一次スクリーニングであり、最終的な適法性・審査通過の判断は各モールの最新の審査基準に基づきます。
よくある質問
COAのチェックは誰が行うべきですか?
最終的な適法性の判断は専門家の確認が必要ですが、申請前の一次スクリーニングは出品担当者が本記事のようなチェックリストで日常的に行うのが実務的です。
チェックリストのどれか一つでも欠けていたら申請できませんか?
モールによって必須項目は異なりますが、特にLOD/LOQの記載欠如と発行ラボの認定不備は、複数モールで差し戻しの原因になりやすい項目です。
サプライヤーから受け取ったCOAがチェックを通らない場合、どうすればよいですか?
サプライヤーに再発行や追加資料を依頼するのが基本です。依頼時の要点は関連記事にまとめています。
チェックリストで適合と判断できれば、モール審査は必ず通りますか?
本チェックリストは申請前の一次スクリーニングであり、審査通過を保証するものではありません。最終判断は各モールの審査基準に基づきます。
出典・参考情報
執筆: COAガーディアン編集部(運営: Asabis株式会社)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の輸入可否・規制適合性・出品可否については、厚生労働省等の一次情報の確認や専門家へのご相談のうえでご判断ください。
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