楽天市場でCBDを販売する:ガイドラインと審査実務

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この記事の要点

  • 楽天市場でCBD製品を扱う場合、COAは発行ラボの認定・判読可能性・製品区分別のTHC残留限度値の明示が求められます
  • CBD製品は多くの場合、健康食品・化粧品として楽天の事前審査対象商材に該当し、所定の誓約書提出が必要です
  • 最終的な出品可否の基準はRMS(出店者管理画面)内の規約が一次情報であり、本記事は公開情報に基づく実務上の目安です

楽天市場でCBD製品を出店・出品する際は、Amazonとは異なる形でCOA(分析証明書)と事前審査の両方が絡んできます。本記事では、公開されている楽天市場の出店ガイドライン・注意事項ページをもとに、実務上どこを確認すればよいかを整理します。なお、出店者向けガイドラインの本文の多くはRMS(楽天市場出店者管理システム)内にあり、公開URLで全条件を引用できない部分がある点にあらかじめご留意ください。

楽天市場でCBDを販売するには何を準備すればよいか?

楽天市場でCBD製品を扱う場合、大きく分けて次の3つの準備が必要になります。

  1. COAの準備: 発行ラボの認定・判読可能性・製品区分別のTHC残留限度値の明示を満たすCOA
  2. 事前審査への対応: 健康食品・化粧品として扱う場合の販売前審査
  3. 商品ページ表現のチェック: 薬機法・景品表示法に抵触しない説明文

これらは独立した確認事項ではなく、いずれか一つでも欠けると出店・出品審査で差し戻しの対象になり得ます。

COA要件はどのように扱われているか?

楽天市場に出店者から提供された情報によれば、CBD商品を取扱う場合のCOAは次の4条件をすべて満たすことが求められます。

  • ☐ ISO/IEC 17025認証機関、または厚生労働省ウェブサイト掲載の検査機関が発行したものであること
  • ☐ 判読可能であること(数値や項目が不鮮明でないこと)
  • ☐ 黒塗りなどの加工がされていないこと
  • ☐ 厚生労働省の製品区分ごとのTHC残留限度値(油脂・粉末10ppm、水溶液0.1ppm、その他1ppm)以内であることが確認できること

このCOA要件そのものはRMS内のガイドラインが一次情報であり、公開URLでの直接引用はできません。ただし、実際に楽天市場に出店するCBDショップの告知ページでも、指定薬物成分を含む製品の取扱いを禁止する運用が案内されています。たとえば2023年12月2日以降、HHCH等の指定薬物成分を含む商品の取扱いを禁止するという店舗側の告知が公開されています(Naturecan楽天市場店の告知)。これは楽天が厚生労働省の指定薬物への追加(例: HHCHの指定薬物指定 2023年11月22日)に対して、数日〜1週間程度で禁止対応を反映してきた実績を示すものと考えられます。2026年6月1日にはCBNが指定薬物化されており、同様の追随が想定されるため、指定薬物リストの更新は継続的に確認する必要があります。

楽天市場の公式ヘルプでも、指定薬物に指定されたカンナビノイド(THCH・HHCH等)について消費者向けの注意喚起が掲載されています(使用に注意が必要な製品について)。ただしこのページは消費者向けの情報であり、出店者向けの取扱禁止規定そのものではない点に注意してください。

COAの発行ラボが厚生労働省の検査可能機関リストに掲載されているかどうかは、COAガーディアンで無料チェックできます。あわせてCOAセルフチェック7ステップも参照してください。

CBD製品は事前審査の対象になるのか?

楽天市場の出店「取扱商材の注意事項」によれば、医薬品・医薬部外品・医療機器に加えて、化粧品・健康食品を扱う場合は、出店前に所定の確認書等の書類を提出し、審査を受ける必要があります(出店後に新たにこれらの商材を追加する場合も同様です)。CBD製品自体を名指しした区分はありませんが、形状によって健康食品または化粧品のいずれかに該当するのが一般的です。

あわせて、これらの商材を扱う事業者は、商品と広告表現に法令違反がないことを確認する旨の誓約書の提出が求められます。健康食品であっても効果・効能を記載すると未承認医薬品とみなされる可能性があるため、事前審査とは別に、商品ページの表現そのものにも注意が必要です(詳細はCBD広告・商品ページの表現規制を参照してください)。

出店ジャンルによっては、代表商品について法定表示ラベル・製造販売元・成分表示欄の提出を求める運用もあります。対象区分や必要書類は出店するジャンルによって異なるため、申請前にジャンル別ガイドラインで該当区分を確認することをおすすめします。

楽天とAmazonでは何が違うのか?

Amazon.co.jpと楽天市場は、いずれもCBD製品にCOAの提出を求める点は共通していますが、公開情報を比較する限り要求の具体性に違いがあります。

項目 Amazon.co.jp 楽天市場
COAの粒度 ASIN単位でTHC残留値がわかるもの 商品単位(発行ラボの認定を含む)
発行ラボの認定要求 明示的な要求は確認できず ISO/IEC 17025認証または厚労省掲載ラボを明示的に要求
COAの形式要件 明示的な要求は確認できず 判読可能・黒塗り不可を明示的に要求
出店前審査 出品許可申請制 化粧品・健康食品として事前審査対象
配送方法 FBA利用不可(出品者出荷のみ) 特段の制限は確認できず

公開情報だけを見ると、楽天の方がCOAの形式面での要求が具体的です。ただし両モールとも、最終的な審査基準は出店者向け管理画面(Seller Central/RMS)内の規約が一次情報であるため、この比較表はあくまで申請前の目安として活用してください。Amazonの詳細はAmazon CBD出品完全ガイド、他モールとの比較はYahoo!ショッピング・Qoo10・自社EC:CBD販売要件のモール比較を参照してください。

申請前セルフチェック

楽天市場への出店・出品を申請する前に、次の項目を確認しておくと差し戻しを減らせます。

☐ COAの発行ラボがISO/IEC 17025認証機関、または厚労省の検査可能機関リストに掲載されているか ☐ COAが判読可能で、黒塗り等の加工がされていないか ☐ 製品区分(油脂・粉末・水溶液・その他)ごとのTHC残留限度値以内であることがCOAから確認できるか ☐ 商品が化粧品・健康食品の事前審査対象に該当するか、対象なら誓約書提出の準備ができているか ☐ 商品ページの説明文に効果効能を示唆する表現がないか

モール横断のチェックリストはモール審査用COAの準備チェックリストにまとめています。

まとめ

楽天市場でCBD製品を扱う際は、COAの発行ラボ認定・形式要件と、化粧品・健康食品としての事前審査という2つの関門があります。規約は随時更新されるため、本記事はあくまで申請前の準備の目安とし、実際の出店・出品時は必ず楽天市場の最新の公開情報およびRMS内の規約で確認してください。

よくある質問

楽天市場でCBD製品を売るには、必ず事前審査が必要ですか?

健康食品・化粧品として扱う場合は事前審査の対象です。誓約書の提出も求められるため、出店前にジャンル別ガイドラインで対象区分を確認してください。

楽天のCOA要件はAmazonより厳しいのですか?

公開情報を比較する限り、楽天は発行ラボの認定・判読可能性・区分別限度値の明示を求める点でAmazonより要件が具体的です。ただし両者とも出店者向け管理画面が一次情報です。

海外ラボ発行のCOAは楽天でそのまま使えますか?

ISO/IEC 17025認証機関または厚生労働省掲載の検査機関が発行したものであれば公開情報上は対象になり得ますが、判読可能な形式であることが前提です。RMSでの最終確認が必要です。

CBDの効果効能を商品ページに書いても審査は通りますか?

健康食品・化粧品として扱う場合、効果効能の記載は薬機法上の未承認医薬品とみなされるリスクがあるため、事前審査とは別に表現面のチェックが必要です。

出典・参考情報

執筆: COAガーディアン編集部(運営: Asabis株式会社)

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の輸入可否・規制適合性・出品可否については、厚生労働省等の一次情報の確認や専門家へのご相談のうえでご判断ください。

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